※ 当ブログはメーカーより商品提供を受けています
まえがき
プロモーションでこんなこと言うと嘘っぽいが、実はFIFINEというメーカーには以前から興味があった。以前お世話になった投稿者の方がべた褒めしていたというのが理由だが、筆者はあまりネットに声を晒していないので、マイクを買う機会がなかった。
しかし、最近は動画投稿が負担になってきたので、合成音声からボイスチェンジャーに移行しようかと検討していたので、ちょうど提供してもらえそうだったFIFINE K688を使ってみることにした。
概要
FIFINE K688は1万円弱で購入できるダイナミックマイクだ。格安とまではいかないが、コスパ機と言える価格帯だろう。
実はこのマイク、XLR接続とUSB接続の両方に対応しているため、マイク単品で買えばすぐに使用できるのもポイント。XLR接続だけのマイク(通常は片方しか対応していない)の場合、マイクインターフェースも同時に購入する必要があるため、初期投資が結構嵩む。
逆にUSB接続だけのマイクだと、音質には限界があり、後々買い替えたくなるだろう。その場合、マイク+オーディオインターフェースを購入する必要があり出費が嵩んでしまう。
これらの特徴から、オーディオインターフェースを買うかで悩みがちなマイク初心者にはとてもありがたいマイクだ。
開封
付属品は日本仕様の取扱説明書、2.5mの長いUSB A to Cケーブル、マイクアーム用のネジ変換のみ。ポップフィルターとショックマウントは本体側に付いている。
尚、マイクスタンドは付属していないため、マイクアームを使用することが前提となる。
外観
白、黒が選べるうちの白を選択。シンプルなデザインで好印象だ。ゲーミング要素はないのでRGBに光ることはない。その代わり、ミュートボタンが赤 or 緑に点灯するので、ミュート中か否かの判断はできる。(USB接続時のみ)
ショックマウントは上から吊るすこと前提のネジ位置だが、一回外せば180度入れ替えることも可能(少し面倒だけど)
裏側は機能が多い分ごちゃごちゃしている。USB接続、XLR接続の端子に加えて、3.5mmヘッドホンジャック、マイクゲイン調整、ボリューム調整がある。XLR接続の場合、アナログな波形のやり取りしかしないので、通信が必要なミュートボタン等は使用できない。
仕様
カーディオイド型の指向性を持つダイナミックマイクなので、周囲の環境音は拾いにくい。
YouTubeの方ではキーボード音で比較しているが、コンデンサマイクと比べると周囲の音が入りにくいのが分かると思う。
防音室などの設備がない中で通話や配信をするのに便利な特性だ。
検証
USB vs XLR
USBとXLR接続でそれぞれ録音し、聴き比べてみたが、USB接続が思ったよりも優秀で、通話やYouTube投稿などならあまり差が生じないような気がした。
さすがに元データをイヤホンで聞くと解像感が違うが、USBでも全然実用できると思う。筆者の環境ではノイズも気にならなかった。
K688 vs MPM-1000
気になるコンデンサマイクとの比較もやってみた。比較対象はコンデンサマイクの定番、マランツのMPM-1000。
やはりコンデンサマイクは感度が圧倒的にいいが、ただ声を録るだけだと綺麗に録音するのが難しい。テキトーに録って、聞きやすい声が取れたのはダイナミックマイクのK688だった。
また、キーボード音がどれだけ入るかも検証してみたが、やはりコンデンサマイクははっきりと音を拾ってしまう。コンデンサマイクは録音環境に注意する必要がありそうだ。
USB、XLR同時接続
メーカーからUSB、XLRを同時に使用しても問題はないという回答を入手したため、
- デスクトップパソコン(XLR接続)
- ノートパソコン(USB接続)
の同時接続を試してみた。結果として問題はなく、XLR接続の方に明らかなノイズが乗るということもなかった。
これができれば、PCとゲーム機に繋ぎっ放しという使い方ができるので、便利に使えるのではないだろうか。
音質まとめ
とくに強調される音域があるわけでも、こもったようになるわけでもなく、素直な音が収録できるように感じられた。USB接続でも十分使える音が録れて、1万円では大満足の出来だ。
指向性や感度が扱いやすいという点でも、手軽にいい音で録音出来て、初心者におすすめできるマイクである。
製品まとめ
USB/XLR両対応の機能面、音質面、そして見た目。どれを取っても1万円という価格では最高レベルと言える、FIFINEのノウハウが詰まったコスパ最強のマイクだった。
商品提供ではあるが、自信を持っておすすめできる。