はてなブログから移行した記事です。(初出:2022年3月)
前回の記事
前回は、3000円で購入したイヤホンジャックが断線したiPod Classicを修理しました。今回はその途中でやったRockbox化について書いていきましょう。
Rockboxとは
Rockboxとは、音楽プレイヤーの純正ファームウェアへの不満から始まったプロジェクトです。そのような由来があるため、Rockbox化すると、純正ファームウェアではできなかったことができるようになります。
iPodの場合は、Rockbox化することで以下のようなメリットがあります。もちろん他にもあると思うので一例です。
- iTunesを使わずに曲の管理ができる
- FLACやOgg VorbisなどのiTunesで使えない形式でも再生できる
- 細かな音量調整ができる
- テーマが変えられる
筆者は購入した楽曲や取り込んだCDのデータをFLACで保存しているので、iTunesを経由するとかなり手間なんですよね。
対応機種
iPod 第1~6世代、iPod mini 第1、2世代、iPod nano 第1世代がRockboxに対応しています。(他のメーカーのプレイヤーについては省略)
導入方法
昔はインストールに多少手間がかかっていたようですが、近年はRockbox Utilityというソフトで簡単にインストールすることができます。
ダウンロード
公式サイトからRockbox Utilityをダウンロードしてください。
2025年にRockbox4.0がリリースされました。まだ更新されていることに驚いています……
インストール
あとはインストールを押すと勝手にインストールしてくれます。モデルによっては何もしなくてもできると思います。
Classicは途中でMENUとSELECTボタンを12秒押ししろ(DFUモードに入ります)と言われました。
こう書くだけだと、かなり簡単そうです。実際、今までにRockbox化した第5世代iPodやiPod miniは問題なくインストールできました。しかし、今回のClassicは何度か失敗しました。原因は分かりませんが、iTunesで復元してやり直したら成功しました。どうしようも無いときはDFUモードで復元しましょう。
フォント設定
日本語フォントは別でダウンロードした方がいいです。標準でもさざなみ明朝が使えると思いますが、Apple製品の見た目に合いません。ダウンロードしたら、”fonts”フォルダに入れて、本体のsetting→Theme Setting→Fontで変更できます。以下のサイトに使用できる日本語フォントがまとめられています。
テーマの変更
インストールしただけで使えるのですが、折角なのでテーマを変更してみましょう。Rockboxの公式サイトで大量のテーマがダウンロードできるので、好きなものを選べます。
ダウンロードしたファイルを解凍すると、iPodの中のフォルダと同じ名称のフォルダがあると思います。中身をiPodの同じ名前のところにコピーしましょう。
本体ではSetting→Theme Setting→Browse Theme Filesで変更します。
テーマによっては日本語のタイトルなどが表示できないことがあります。その場合はPCのメモ帳などでテーマのファイルを開き、フォントの部分を日本語に対応したものに書き換えると使えます。面倒なら日本語に対応したテーマを選びましょう。
純正ファームウェアの起動
再生方法などはなんとなく分かると思うので解説しませんが、iPodの純正ファームウェアを起動する方法は書いておきます。再起動(MENUとSELECTを長押し)し、電源が一度落ちるタイミングでホールドスイッチをオンにします。すると純正のファームウェアが起動すると思います。
自己責任でやってください
興味のある方は自己責任でどうぞ。