紙スプール用のBB弾ベアリングを製作(フィラメント固着エラー対策)

3Dプリンタ

3Dプリンタ買いました

実は少し前に3Dプリンタ(Bambu Lab A1 mini)を購入していた。ブログの方にもまとめようと思っているが、面倒なので放置中。

とりあえず、ファーストインプレッションについてはYouTubeの方に書いてあるのでいいとして、今回は“スプールかフィラメントが固着しているかご確認ください。”エラーの対策について書いておこうと思う。

エラー内容

造形中に「スプールかフィラメントが固着しているかご確認ください。」というエラーが頻繁に出るようになった。確認してみると、固着はしておらず、ただ回転が渋いという時が多い。

但し、フィラメントが残り少なくなってスプールが軽くなると、脱落しているときもあった。

尚、筆者の環境はAMSなしで、付属のスプールホルダーを使用している。フィラメントはELEGOOのPLA(安いやつ)で、紙スプールである。

対策①シリコンスプレー

紙スプールの滑りが悪いのが原因だと考え、試しにスプールの接触部分にシリコンスプレーを吹きかけてみた。

これは十分効果があり、5分毎にエラーが出ていた造形が、吹きかけてからは一度もエラーが出ずに完走できた。

しかし、部屋の中でシリコンスプレーを使いたくはないし、ステージにかかってしまうと造形物が剝がれやすくなってしまうので、恒久的な対策としては微妙。

対策➁軸受けを作る

仕様検討

紙スプールの抵抗でエラーが出ているのは分かったので、これを解消する方法を考えた。

外部にスプールホルダーを置くというのも考えたが、製作に手間がかかるのと、場所を取るのでできればやりたくない。

そこで、純正のスプールホルダーの改良を考えたのだが、強度を考えると純正パーツはそのまま使いたい。

結果的に、紙スプールにベアリングを取り付けてからホルダーにセットするというシンプルな方法になった。

制作物

実際に作ったのがこれ。ダイソーのBB弾を使っているため、低コスト。BB弾のベアリングを装着してホルダーに引っ掛けられるかは微妙なところだったが、設計してみると、内径33mmは確保できそうだった。スプールホルダーの出っ張り部分の直径が32mmなので、ギリギリで回避。

結果

思ったよりもホルダーの横幅がギリギリだったが、機能は問題なさそう。手で回しても滑らかに回り、軽くフィラメントを引っ張るだけでスプールが回るようになった。

軸受けデータ

作成した軸受けのデータはboothにて配布中(無料)。

ELEGOO 紙スプール用BB弾ベアリング - 妙なこだわり.com - BOOTH
Bambu Lab A1 mini(AMSなし)で紙スプールを使っていると引っかかってエラーが出るので、対策で作りました。 ELEGOOのPLAフィラメントに使えます。他のメーカーは試していないので分かりません。 スプールの内径Φ53mm、...

後加工は不要で、造形したものをそのまま組み立てるだけで使用できる。保持器は変形しやすいので、造形後に冷えてから剥がすことを推奨する。

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