まえがき
筆者の部屋は2階&南向きで家の中で一番暑い。日当たりの影響が大きいかと思っていたが、最近空き部屋に3Dプリンタを置いて温度を見れるようになったので確認してみたところ、北側の部屋も普通に暑いことが判明した。そこで、この対策をしていこうと思う。
考えられる原因
2階に溜まっている熱の原因としては、次の2点が考えられる。
1階から上がってくる
馬鹿と暖かい空気は高いところが好きなので、2階が熱くなるのは当然のこと。構造上1階の廊下の体積に対して、2階の廊下部分が明らかに小さいので、より影響が出やすいと思われる。
事実、2階の天井近くに温度計を置いてみると、1階より3~4℃程度温度が高かった。
天井裏が暑い
試しに押し入れの開口から手を伸ばしてみると、体温近くある室温からさらに1、2段階暑いと感じた。瓦屋根でも温室のようになってしまうようだ。天井にはほとんど断熱材が入っていないので、この熱が伝わって室内に入ってきていることも考えられる。
換気扇を付けよう!
2階の熱を逃がす&天井裏に風の流れを作る、という目的で図のように換気扇を取付けてみようと考えた。これならダクトを這わせたりしなくていいので、そこまで手間はかからなそうだし、断熱材と比べても安価。
通常は吸気側も考える必要があるが、幸い?台風の日に風の流れを感じるほど隙間風の入る家なので新たに給気口は設置しない。
換気扇選定
ネットで調べた感じだと、以下の三菱電機の排熱ファンが用途的には合ってそう。
でも高いし、狭い廊下&屋根裏にはオーバースペックのような気がする。
そこで、とりあえず以下のパナソニックのパイプファンを購入してみた。
トイレとかで使うサイズの換気扇だね。実際にうちのトイレにもほぼ同じものが付いてる。Amazonで2700円程度で購入できた。
もちろん階段の天井にコンセントはないので、露出コンセントも購入。配線に使用するVVFは有りもので事足りた。
取付
穴位置
できるだけ涼しい午前中に作業したが、それでも天井付近は体温と同じような温度なので、穴位置などは予め型紙(紙じゃないけど)を用意しておいた。データを作って3Dプリンタで印刷した型紙だが、この薄さならコストもそこまでかからないし、この方法は他にも応用が利きそう。
天井補強
まずは下からネジ穴を2つ開ける。(上に配線等がないことは確認済み)
そして、天井裏に潜り、穴が開いた位置を確認する。ネジ穴の位置が決まったので、そこに角材を入れて補強する。梁と梁の上に置くように2本の角材を固定した。
余談だが、天井裏はかなり埃っぽいので、家の中だとは思わずに靴を用意しておいた方がいいと思う。
開口
パイプに取り付けられる換気扇なので円形の穴を開ければいいのだが、さすがにΦ100mmなんて大きなホールソーは持っていないので、引き回し鋸で開ける。めちゃくちゃ薄いベニヤだったので思っていたよりも簡単に開いた。それでも汗だらだら…
コンセント取付
近くにコンセントがないので、天井裏から配線を引っ張ってきて露出コンセントを取付けた。この作業は電気工事士免許が必要なので、持ってない人は取ろう!
本体取付
ここまで来たら、後は本体をネジ止めしてコンセントを挿せば完成。思ったより流量はあるなという印象。その分少し音は気になるかも。
効果
最初はあまり効果がないかなぁと思ったが、24時間ぐらい回しっ放しにしていると、変化が感じられるようになってきた。
今までは階段の10段目ぐらいでサウナに入ったような感じがしていたが、それがなくなった。実際の温度計の値も、設置前は3~4℃差があったのが1℃以下の差になっていて、換気扇に効果があると分かる。
また、天井裏に手を入れてみると、以前は1、2段階上の暑さを感じていたが、設置後はあまり差がないように感じた。天井裏の温度が下がれば、その下の部屋の冷房の効きもよくなっていると考えられる。
費用対効果が高い
十分な効果が見られたが、かかった費用は3000円程度と、費用対効果が高いDIYだと感じた。ここに電気代も加わるわけだが、消費電力は1.9Wなので24時間付けていても微々たるもの。冷房効果が上がっていると考えれば、むしろプラスかもしれない。
しかし、これで暑さ対策が完璧と言うわけではないので、今後も少しずつ手を入れていこうと思う。
次は天井裏に断熱材を敷きたい。
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