注意
2024年5月に購入した時点での仕様です。現在販売されているモデルは一部変更があるようです。
8年目の自転車
レビューが読みたい方はこの辺は読み飛ばしてもらえれば…
さて、上は筆者が中学校に入学したときに購入したもの。(Googleマップに騙されたときの写真)8年間使用し、4月からは通勤にも使っていた。
自転車に詳しい方なら一目で分かると思うが、まあ安いやつである。自転車屋で28000円ぐらいだったかな。見た目だけスポーツタイプに見えるルック車と呼ばれるやつだ。
通勤に使うということで、怪しいところは修理しようと思ったのだが、点検してみると、交換しなければならないところが山積み。
- リアタイヤ(減ってきた&ひび割れ)
- シフター(勝手にトップに入る)
- ブレーキレバー(中華の安物が劣化してきた)
- ハンドルグリップ(安物買ったら摩耗が早くて…)
簡単に書くとこの4つだが、特にシフターが問題で、部品が廃版になっている上に取付スペースが小さいので、最近のものを付けるにはハンドルにも手を加えなければならない。これらを全て直そうと思うと、5桁は超えてしまう。
又、中学生の時に買ったということで、フレームサイズが小さいという問題もあるので、このタイミングで買い替えることにした。
MTBのルック車がいいかな
とりあえず、次もルック車にすることは決定。本格的な自転車を買う予算はないし、ぶっちゃけ雑に扱いたいのでルック車の方が気楽というのもある。
ジャンルはマウンテンバイク(MTB)で探すことにした。通勤のルートに荒れた道があるためである。シンプルにサスペンションの付いた自転車に乗ってみたいっていう理由もある。
購入したルック車
概要
購入したのはHILANDというメーカーの29インチのマウンテンバイクだ。このMTB、とにかく安い。
- フロントサスペンション
- 前後ディスクブレーキ
- 29インチタイヤ
- 前3 x 後7段の21段変速
この内容で35999円(フレームサイズ482mmの価格)だった。しかも送料込み。
購入場所
同じ値段でAmazonと楽天で出品されていたので、楽天で購入した。クーポンやらポイント付与(楽天モバイルユーザーなのでポイント還元が多い)やらで実質32000円は切ってる。
フレームサイズ
この自転車はフレームサイズが431mmと482mmの二つある。インチ表記だと17インチと19インチである。
商品ページによると、適正身長は以下の通りだ。
サイズ [インチ] | 身長 [cm] |
---|---|
17 | 170~185 |
19 | 180~195 |
これはあくまでもMTBとしての推奨であって、舗装路でクロスバイクのように乗るなら身長が足りてなくても乗ることはできそうだ。筆者は適正身長に満たないが購入。
到着
購入してから4日目に届いた。ヤマト運輸を選んだ気がするが、なぜか佐川急便で発送されてきた。
組立
組立の難易度は思ったよりも簡単だった。部品の精度には問題がないので、全てそのまま組めば問題ない。筆者の場合は過去に自転車を分解整備したり、中華の合わないパーツを強引に付けたりしてきたので、簡単に感じるだけで、自転車に興味のない人には難しいかもしれない。
尚、スタンドが付いていないので、予め別で購入したものを付けた。組立時にスタンドがないと作業しにくいので、購入しておいた方がいいと思う。
日本仕様に改造
そのまま組んだだけでは、日本で乗るには少々不便… というか公道を走れない。
先ず、ハンドルのカット。ハンドルの幅が700mm近くあるが、日本で普通自転車として乗るためには幅を600mm以下にしなければならないため、左右60mmずつ切断した。
そんなに固くないので、特殊工具はなくても大丈夫。欲を言えばパイプカッターがあると早いと思う。
続いてブレーキの左右の入れ替え。海外仕様で右が後ろ、左が前になっているので、入れ替えた。
後は保安部品。古い自転車から前照灯、ベル、尾灯を奪って取付。ついでにヒヨコも付けた。尾灯は付属のリフレクターでも問題ないと思う。
タイヤのバルブは米式なので、普通の空気入れで対応している。ママチャリで使う洗濯バサミみたいな部分を外して入れる。
試乗
敷地内でブレーキが効くか確認してから、公道に出る。
軽く走ってみたが、大きな問題はなさそう。ただし、細かいところだといくつか直さないといけないところがある。
- 前ブレーキが常に接触している(引きずり)
- ホイールが明らかに歪んでいる
- 変速機の調整がずれている
- ハンドルの位置がしっくりこない
前ブレーキの調整
筆者の個体はキャリパーが目に見えてずれていたので、キャリパーの固定ネジを緩めて位置を調整した。
ホイールの歪み
以下の動画を見てもらえれば歪み(振れ)の程度は分かるだろう。
ロードバイク乗りが発狂しそうな横振れ pic.twitter.com/CKkkRAdFAD
— こだわり氏 (@kodawarishi) April 30, 2024
ディスクブレーキなので少しぐらい歪んでいても問題はない(Vブレーキだと調整が難しくなる)が、精神衛生上よろしくないので、振れ取りと呼ばれる調整をする。
筆者は振れ取り台を持っていないので、自転車を逆さにしてタイラップをフレームに固定。先端とホイールの間の隙間を見て調整している。元よりマシにはなる。
この作業は慣れていない方にはおすすめしません
変速機の調整
初期状態では入らないギアもあったので、必須の作業だと思う。安物とはいえ、シマノのシフター、ディレイラーなので、調整してしまえば気持ちよく乗れる。
ハンドルの位置
MTBはハンドルの位置が高いが、筆者にはしっくりこないので、少し下げてクロスバイクに近いポジションにしようと考えている。この辺は乗りながら少しずつ調整していく予定。
長期使用レビュー
実は↑の行まで書いて放置していたので、すでに半年近く通勤に使用している。
この間故障はしていないが、チェーンが伸びて異音を出し始めたので、チェーンは最初に組み立てるときに耐久性のあるものに交換しておいた方が後々楽だろう。
MTBルックの車体は、道路の小さな段差を気にしなくてよくて、未舗装の農道でも快適に走破できるので、街乗りでも活躍してくれる。
調整できるならアリ
初期状態には難があるが、部品自体の質は悪くない(値段の割に)ので、自分で調整できるならコスパがよくてアリだと思う。
本格的なオフロードを走らないけど、ちょっとMTBの乗り味を感じたいといった人にはおすすめだ。
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