はてなブログから移行した記事です。(初出:2023年11月)
購入品
購入したのは水月雨のSpace Travelというワイヤレスイヤホン。
見た目がカッコいいという理由で買ってしまった。
ケースもかわいいので買っちゃいました。価格はイヤホン本体が25ドル、ケースが10ドル。計35ドルで5000円を超える為替相場に驚いた。購入可能なサイトについては後述。
水月雨とは
水月雨とは、中国のイヤホンブランドで、Moondropとも呼ばれている。他の中国メーカーとは違って、真面目な音作りをしているのが特徴だ。その音は日本でも認められていて、VGPを受賞している商品もいくつかある。安かろう悪かろうの中華製品とはひと味違うようだ。
開封
水月雨は、低価格帯でもパッケージがカッコいい。2000円のQuarksでも開封するときはワクワク感があった。
内容物は本体、短くて使い道のないタイプCケーブル、イヤーピース、大量の紙。
取扱説明書は一応日本語訳もあるのだが、なぜか穴埋め形式で出題されているため役に立たない。
幸い英語版も付いているため、そっちを読めばなんとかなるし、ぶっちゃけ読まなくても使える。
外観
近未来的なデザインで、かなり特徴的なケース。パカパカした部分はなく、イヤホンはスライドして取り出す。
筆者は白を選んだが、黒色もある。黒いモデルは上部の透明な部分が琥珀色になっていて、カッコいい。
純正のケース(別売)を着けるとこんな感じ。個人的にこの見た目はかなり好き。使わない時もデスクに置いておきたい。
サイズは、本体のみ、ケースありでそれぞれ以下に示す通り。(実測、単位は全てmm)
幅 | 奥行 | 高さ | |
---|---|---|---|
本体のみ | 54.6 | 25.6 | 43.2 |
ケースあり | 58.3 | 38.9 | 53.2 |
数値的にも少し大き目だが、実際に使ってみると、真四角なので楕円形の一般的なケースと比べるとかなり大きく感じる。特に、ケースありの状態だとポケットに入れにくいなと感じた。見た目重視だと考えれば許容範囲かな。
接続とアプリ
コーデックはSBCとAACのみ。aptXに対応していないが、最近はAndroidでもAACに対応している機種が多いのでそこまで問題はないかな。iPhoneの場合は確実にAACに対応しているので気にする必要はない。
サイドのタッチボタンの動作やイコライザ(3種類)を切り替えるためのMOONDROP Link 2.0というアプリがある。iOS(iPhone)の場合はApp storeからインストールできる。
Playストアでは公開されていないため、Androidの場合は公式サイトの下の方にあるDownloadからAPKでダウンロードしてインストールする必要がある。中国ではPlayストアの使用が禁止されているのであまり重視していないのだろう。
イヤーピースの互換性
ノズルが楕円形になっているので、他社製のイヤーピースは装着できないかと思ったが、手元にあったものは概ね問題なく取り付けられた。但し、Lサイズを着けるとケースに入らないものもあったので注意。ワイヤレスイヤホンは取付可能なイヤーピースが少ない製品も多いが、それらと比べると、Space Travelは汎用性が高くてありがたい。
試聴
音質
水月雨らしく、価格を考えるといい音ではあるが、それでも低価格帯の域は出ない、というのは最初に言っておく。
しかし、令和最新版などの格安中華とは別物で、聴けるイヤホンの音ではある。特に、女性ボーカルの落ち着いた曲であれば倍の価格のイヤホンとも張り合えると思う。
例えばこの曲、「ただ声一つ」(ロクデナシ)。小気味いいピアノも美しいボーカルの声も違和感なく、軽やかに鳴らしてくれる。
ボカロ曲も聴いてみよう。選んだのは「天ノ弱/164 feat.GUMI」。
う~ん… なんか合わないな。音がてんでばらばらに散らばっているような感じ。音場表現がいまいちなのもあるけど、綺麗に鳴る音域が限られているような気がする。
騒がしい曲を聴こう。「Rebellion【ホロライブEnglish -Advent- デビュー曲】」。
やはり音数が増えると粗が目立ってくるけど… それほど酷くないな。少なくとも価格なりの音は超えている。
全然聴ける音が鳴るし、明瞭な聴きやすい音というのも好印象だった。しかし、男性ボーカルや荒々しいロックをよく聴く人には向いていないと思う。個人的な好みには合っているので筆者は満足している。
ノイズキャンセリング
価格を考えると信じられないことに、Space Travelはノイズキャンセリングが搭載されている。しかも、結構使える。エアコンの音のような低いノイズは大幅に軽減されるので、音楽に集中できる。但し、人の声や高い音はあまり消えない。
装着感
装着感はあまり良くない。軽いので落ちることはないが、少し当たり所が悪いのか、長時間着けていると痛くなってくる。しかし、痛むのは左耳だけなので、個人差がありそうだ。
案内ボイス
最後に音声についても書いておこう。ワイヤレスイヤホンの多くは、接続した際に爆音の機械音声が流れる。筆者は大きい音が苦手なので、これがとてもストレスなのだが、Space Travelは水月雨公式ライバー水月ゆきの音声が使われているので、むしろ癒される。
何気にこれがSpace Travelを率先して使う理由になりそうだ。
総評
中華の低価格帯ではあるが、音、機能共に充実していて、安いワイヤレスイヤホンが欲しいならば間違いなくおすすめできる商品だ。スライドして取り出す特殊なケースはイヤホンの保護などの面では少し不安があるが、見た目がとにかくカッコいいので全然許容できる。見た目に関しては本当に25ドルだということが信じられない。
購入サイト
筆者はシンセンオーディオで購入した。国内の通販サイトで買うよりも圧倒的に安く、送料もかからない。但し、届くまでの時間やサポートなどの難点はあるので、利用する際は自己責任で。
国内だと、eイヤホンで購入可能だ。公式サイトの他に、Amazon、楽天にも出店している。海外通販と比べると2000円程度高いので、海外通販に忌避感がなければ海外通販の方が良いかもしれない。
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